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コラム
2021年08月30日(月)

塗り壁の家とは?メリットや特徴をご紹介します!

「塗り壁とはどのようなものか知りたい」
このようにお思いの方はいませんか。
塗り壁の家は、私たちにさまざまな利益をもたらしてくれます。
今回の記事では、塗り壁とは何かというところからどの塗り壁を選ぶべきかまで徹底的に解説します。

□塗り壁とは
塗り壁は、下地の上に自然素材を塗装した壁のことです。
現在は、内装材としてビニールクロスが主流ですが、健康への悪影響が問題視された結果、快適な暮らしを実現してくれる塗り壁に注目が集まっています。
塗り壁は、主に内壁材や外壁材といった2種類の方法で用いられています。

まずは、内壁材としての塗り壁についてご紹介します。
先ほども説明させていただいたように、現代では内壁材としてビニールクロスが主流です。
理由として、安価であること、工期が短いこと、手軽に取り入れられることが挙げられます。
その上、デザイン性にも優れています。

しかし、ビニールクロスにはポリ塩化ビニルという化学物質が使用されます。
これによってアレルギーやシックハウス症候群を訴える方が増えました。

そこで、注目を浴びている内壁材が塗り壁です。
塗り壁は、体に悪影響を及ぼすことはありません。
なぜなら、土や水などの自然素材が原料になっているからです。
小さなお子さまがいらっしゃる家庭の方におすすめの内壁材です。

次は、外壁材としての塗り壁についてご紹介します。
外壁材としてメジャーなものとして、タイルやサイディングが挙げられます。

確かに、タイルを使用した外壁は高級感が漂っていて、見ていると引き込まれるという方も多いのではないでしょうか。
ただ、タイルやサイディングは職人の腕を発揮しづらく、誰がやっても同じような仕上がりになってしまいます。

その点、塗り壁は違います。
塗り壁はシンプルでありながら、独特な風合いを醸し出すことができ、オリジナルの外壁にしたい方にはうってつけです。
職人さんがこれまでの経験を生かして、お客様のご希望に沿ったデザインに仕上げてくれることが多いです。

□塗り壁の効果について
塗り壁の効果として、以下の2つが挙げられます。

・湿度を調節してくれること
・シックハウス症候群発症のリスクを抑えてくれること

これらの効果についてくわしくご紹介します。

1つ目の効果は、室内の湿度を調節してくれることです。
塗り壁は、優れた調湿性能を有しています。
単位面積当たりの吸湿量と放湿量を表す吸放湿量は、アルカリ系珪藻土の2倍、ビニルクロスの8倍です。
この優れた吸放湿量によって、冬の乾燥する時期や梅雨の湿度が高い時期に本領を発揮してくれます。

また、室内の湿度を調整してくれることによって、カビやダニの発生も抑えてくれます。
カビの原因菌は、室内にたくさん浮遊しています。
それらは湿度や温度、酸素などの条件が揃うことによって繁殖し、姿を現します。
塗り壁は、湿度を調節する機能を有しているため、カビが繁殖するチャンスを与えないのです。

2つ目は、シックハウス症候群発症のリスクを抑えてくれることです。
塗り壁の塗料であるシルキーパレットや下地の石膏(せっこう)であるタイガーハンクリンボードはシックハウス症候群の原因であるホルムアルデヒドを吸引する効果があります。
アルカリ系珪藻土にもホルムアルデヒドの吸引効果はありますが、塗り壁ほどではありません。
そのため、シックハウス症候群に関して不安を感じられている方にとって、塗り壁は心強い味方になってくれるでしょう。

□塗り壁のメリットとデメリットとは
塗り壁のメリットとして、以下の4つが挙げられます。

・高い耐久性
・ホルムアルデヒドの分解
・メンテナンスの容易さ

1つ目は、高い耐久性を持っていることです。
現在広く普及しているビニールクロスの寿命は10年、長くても15年と言われています。

5年ほど経つと黄ばみが目立つようになったり、次第に剥がれてきたりして張り替える必要があります。
しかし、塗り壁は適切にメンテナンスを行うことで、同じものを100年も使い続けられます。

ただ、施工費用はビニールクロスに比べると高いです。
しかし、これからも長く住むと考えている方は長期的にみると得していることになりますので、内装材を塗り壁にすることを検討してみてはいかがでしょうか。

2つ目は、ホルムアルデヒドを分解してくれることです。
ホルムアルデヒドは、人体に有害です。
これが原因で、気分が悪くなったり、めまいや吐き気の症状を訴えたりする方が多くいらっしゃいます。
塗り壁は、このホルムアルデヒドを気孔から吸収し、分解します。

3つ目は、メンテナンスが容易であることです。
塗り壁は、施工費用がビニールクロスに比べると高くついてしまいます。
しかし、いったん施工してしまうとそれを維持することは簡単です。
慣れていれば、日常生活でできた汚れやキズはご自身で簡単に修復できます。

一方で、塗り壁のデメリットとして、以下の3つが挙げられます。

・イニシャルコストが高い
・仕上がりは職人の腕に依存する
・ひび割れが起きやすい

1つ目は、イニシャルコストが高いことです。
先ほども解説した通り、塗り壁はランニングコストは安価なものの、イニシャルコストは高くなってしまう傾向があります。

具体的には、ビニールクロスのコストの3倍から5倍です。
ただ、ビニールクロスに比べると耐久性は高いので、長期的に考えると高いコストパフォーマンスを発揮してくれることが期待できます。

2つ目は、仕上がりが職人さんの腕に依存することです。
塗り壁は、良くも悪くもそれぞれの職人さんによって仕上がりが異なってきます。
そのため、お客様がイメージしていた仕上がりと違う、ということが起こり得ます。

このようなことを防ぐために、施工前から職人さんと綿密にコミュニケーションをとっておくことをおすすめします。

3つ目は、ひび割れが起きやすいことです。
塗り壁は、調湿機能を有しています。
そのため、冬の乾燥する時期に室内に湿気を供給することによって塗り壁が乾燥してしまうことがあります。
その結果、ひび割れが起きてしまうのです。

ただ、ひび割れが起きたからといって、塗り壁の性能が落ちるわけではありません。
メリットでも紹介したように、汚れやキズ、ひび割れはすぐに修復できるものなので、心配する必要はありません。

□外壁材における塗り壁の材料について
塗り壁には主に以下の3つの材料があります。

・土壁
・漆喰
・ジョリパット

それぞれの特徴を紹介していきます。

まずは、土壁です。
昔の農家の外壁といえばイメージできる方も多いでしょう。
土壁のメリットは防火性、耐久性に優れていることです。

対して、デメリットは劣化してくるとボロボロになること、コストが高いこと、工期が長くなることです。

次は、漆喰です。
これは、昔の日本家屋や神社の外壁に使用されている材料です。
漆喰のメリットは、防音性や防火性に優れていること、カビがつきにくいことです。
対してデメリットは、傷がつきやすいこと、工期が長くなることです。

最後は、ジョリパットです。
ジョリパットは、一般的な仕上げ作業にもっとも用いられ、カラーバリエーションや模様のオプションが豊富に存在します。
これらの組み合わせが無限にあるため、個性を出したい方におすすめです。

ジョリパットのメリットは、耐久性や耐火性に優れていること、コストが低いことです。
対してデメリットは、模様によっては汚れやすいことです。

□塗り壁の仕上げパターンについて
同じ材料を使って外壁塗装していても、仕上げパターンが異なると、印象が変化します。
ここでは一般的な4つの仕上げパターンを紹介します。

1つ目は、コテ波による仕上げです。
これは4つの中でもスタンダードな仕上げ方法で、模様を施さないように仕上げます。
ただ、コテ跡の残し方は職人の独創性が出る部分です。

2つ目は、扇による仕上げです。
扇形の模様を複数重ねて描く仕上げ方で、和風の雰囲気を出したい方におすすめです。
外壁が漆喰の場合によく採用されます。

3つ目は、スポンジローラーによる仕上げです。
比較的簡単に取り入れられることとして、スポンジローラーが挙げられます。
ただ、下地を丁寧に仕上げていないとビジュアルが悪くなってしまう恐れがあるので注意しましょう。

4つ目は、ハケ引きによる仕上げです。
ハケ引きとは、市販のブラシを使用して、ラインを引いて仕上げることです。
ブラシの種類はさまざまで独特な雰囲気を醸し出せるのがハケ引きの魅力です。

□塗り壁の選び方について
ここまで塗り壁について紹介してきましたが、一口で塗り壁と言ってもさまざまな種類があります。

土壁による塗り壁、漆喰による塗り壁、ジョリパットによる塗り壁などさまざまです。
これらをどのようにして選べば良いのでしょうか。
塗り壁を選ぶ際に考えるべき観点は以下の4つです。

・意匠性
・機能性
・価格
・健康

1つ目は、意匠性です。

これまでに紹介した塗り壁の材料を用いれば、多種多様の模様を作り出せます。
材料を何にするのか、塗り方をどうするのか、意匠の凝らし方によって自由に模様を表現できます。
その結果、完成する模様には何パターンもの種類が存在します。
どのような雰囲気の塗り壁に仕上げたいのか、あらかじめイメージを固めておくと良いでしょう。

2つ目は、機能性です。

住まいにおける機能は、断熱性、気密性、耐久性などさまざまです。
どのような住まいを実現したいのかによって使うべき材料は変わってきます。
家族の好みや住宅の環境を考慮した上で材料をチョイスするようにしましょう。

3つ目は、価格です。

デザイン性にこだわったり、伝統的な塗り方にこだわったりするほど、価格は上昇します。
なぜなら、手間をかけるほど人件費、材料費がかかってくるからです。
逆にこだわりがなければ、価格を安く抑えられます。
予算と相談しながら、塗り壁の材料、塗り方を検討するようにしましょう。

4つ目は、健康面です。
理想の家づくりをする上で、健康面を重視したいという方も多いのではないでしょうか。
塗り壁は、シックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドやアンモニアの有害物質を吸収し、空気をきれいにしてくれます。
小さなお子さんがいる家庭では健康面を重視して、塗り壁の導入を検討してみてください。

□まとめ
塗り壁の魅力がわかっていただけましたか。
幼いお子さまの健康を害さず、快適な暮らしを提供してくれるのが塗り壁の魅力です。
また、価格や機能の面でも非常に優れています。
伝統的な日本家屋の気分を味わいたいという方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

みのりホームの家とは

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