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いよいよ動き出す金利。住宅ローン金利が変わると返済額はどう変わる?
住宅を検討されている方のほとんどが住宅ローンを使用して計画を立てています。
この住宅ローンを組むときに気になるのが、住宅ローン金利ではないでしょうか。
一般的に住宅は高額な買い物であり、住宅ローンを組む金額も多額になるため、ほんの少しの金利上昇が総返済額を大幅に増加させる可能性があります。
超低金利を維持してきた住宅ローン金利も、いよいよ上昇傾向にあることから、今後の金利上昇も加味した上で返済計画を考える必要がありそうです。
日本経済新聞HPより引用
大手銀行5行は30日、9月の住宅ローン金利のうち10年固定型を引き下げるとそろって発表した。指標となる長期金利の低下を反映する。変動型の金利は各行とも据え置いたが、7月の日銀の追加利上げに伴い、10月以降は複数の銀行が上げる公算が大きい。
多くの大手行は短期プライムレート(短プラ)に連動して変動型の基準金利を決めており、日銀の追加利上げを受けて各大手行は短プラを9月に引き上げる。
9月の変動型の基準金利は各行とも据え置いたが、この短プラの引き上げ分が10月以降に反映されるとみられる。りそな銀行は8月30日、基準金利を10月1日から見直すと公表した。
ネット銀行では変動型の基準金利を引き上げる動きが既に表面化している。ソニー銀行は8月から0.2%引き上げた。10月からはauじぶん銀行が0.25%、PayPay銀行が0.15%上げる予定だ。
愛媛県の住宅ローン事情はどうなってる?
住宅金融支援機構によると、2023年度の愛媛県における注文住宅の建築費の平均は約3,125万円。土地取得費の平均が1,098万円であることから、土地と建物を合わせた総予算の平均は約4,223万円ということが分かります。これに対して手持金(自己資金)の平均金額は452万円、つまり4,223万円-452万円=3,771万円が住宅ローンの平均利用金額となります。
住宅ローン金利が変わると返済額はどう変わる?
住宅ローンの金利が変動すると、返済額も変動します。金利の変動によって返済額がどのように変わるかは、金利タイプや返済方法によって異なります。(詳しくはこちらの記事で解説しています。)
一般社団法人住宅金融普及協会が公表する「住宅ローン金利の動向」によると、令和6年(2024年)8月時点での住宅ローン金利は以下のとおりです。
・変動金利:0.179%~5.172%
・10年固定金利:0.7%~4.95%
・35年固定金利:1.2%~6.295%
注文住宅における住宅ローン利用者のおよそ7割が変更金利を選択しているため、2024年8月の変動金利の中央値である0.398%で35年間、3,700万円を借り入れた場合の総返済額を算出しました。
3,700万円を0.398%で35年間借り入れた場合、返済総額は約3,964万円、うち利息が264万円となります。
住宅ローンの金利が上がったら返済総額はどうなる?
では、同じ条件で借り入れしたときに住宅ローン金利の違いでどれくらいの差が生まれるのかを比較します。
現在よりも金利が0.5%上がると、35年間の返済総額は4,313万円となり返済総額が349万円増えます。
現在よりも金利が1.0%上がると、35年間の返済総額は4,680万円となり返済総額が716万円増えます。
このように借入金の大きい住宅ローンでは、金利が上昇幅が大きいほど返済額が増え生活を圧迫することも予想されます。
これから住宅を購入する予定の方は、今後の金利上昇を見こして行動することをおすすめします。
もう少し頭金を貯めてから・・・という方も、頭金を準備する一年の間に金利が1%上昇すると700万円も総返済額が上がってしまいます。要するに一年で用意できる頭金の増額を上回ってしまうのです。
住宅購入のタイミングは人それぞれですが、場合によっては金利で損をする可能性についても十分に考慮する必要があるでしょう。
住宅ローンの返済により家計への負担が増えることで、子どもの教育費や将来のライフプランに変更が必要になるかもしれません。
直近の金利の動向やそれに伴う自分のライフプランへの影響について知りたい方は、「プロ」に相談してみるのも解決策のひとつです。
みのりホームでは、住宅ローンに詳しいスタッフや、様々な家づくりを手掛けたベテランスタッフが対応しています♪
間取りやインテリアも大事ですが、まずは資金計画から!という方は一度スタッフの話を聞いてみませんか?