COLUMN
コラム
家づくりに役立つ豆知識やポイントなどを詳しく説明いたします。
梅雨入りまであと1ヶ月!今から始める、住まいの梅雨対策
― 空気を育てる家で、心地よい雨の季節を ―
GWも終わり、ふと気がつけば、暦はもう初夏の入り口。
木々の緑も色濃くなり、次の季節がすぐそこまで近づいているのを感じます。
そして、そろそろ気になってくるのが・・・そう、「梅雨」のこと。
毎年やってくるこの湿気の季節。部屋のジメジメ、洗濯物の生乾き、カビやニオイ…思わずため息がこぼれてしまうこの時期こそ、住まいの「本当の力」が問われるときです。
今回は、「湿気」と上手につき合い、心地よく暮らすためのヒントをご紹介します。
◆湿気がもたらす、暮らしへの影響とは?
梅雨の時期、気温の上昇とともに湿度も高まり、室内がムシムシと不快に感じる日が増えてきます。
湿度が高い環境では、カビやダニが発生しやすくなり、アレルギーや体調不良の原因となることも。さらに、結露や木材の劣化など、建物へのダメージも見逃せません。
一般的には、除湿機やエアコンに頼って湿度管理をするご家庭が多いですが、電気代や動作音が気になる方も多いのではないでしょうか?
だからこそ、今注目されているのが、素材そのものが湿度を調節してくれる「呼吸する住まい」です。
自然素材が叶える、“空気の質”を整える暮らし
ここでぜひ知っていただきたいのが、漆喰や無垢材といった自然素材のもつ「調湿機能」です。
これらは、梅雨の季節にこそ、その本領を発揮してくれる頼もしい存在です。
漆喰(しっくい)の力
漆喰は、石灰石を主成分とした自然素材。
呼吸するように湿気を吸ったり吐いたりして、室内の湿度を自然にコントロールしてくれます。
さらに抗菌性があるため、カビの発生を抑える効果も期待でき、梅雨時期にはまさにぴったりの壁材です。
無垢材のやさしい調湿性
床材や天井、壁に使われる無垢材もまた、呼吸をしています。
湿度が高ければ空気中の水分を吸い、乾燥していれば放出する。まるで呼吸をするように自然と空間のバランスを整えてくれるのです。
また、無垢材の床は足元がベタつかず、木のぬくもりが感じられるのも、梅雨時にはうれしいポイントです。
今から始める!梅雨に強い住まいづくりのヒント
漆喰や無垢材は、リフォームや新築のタイミングで導入することができますが、今すぐできることも、実はたくさんあります。
風の通り道を見直す
今の季節だからこそ、家の中にどんな風が流れているかを観察してみましょう。
開ける窓を少し変えるだけで、空気の流れが大きく変わることもあります。
押入れやクローゼットに通気口を
湿気はこもりやすい場所に溜まりがち。
意識的に風を通す工夫で、カビの発生を防ぎましょう。
自然素材の家具やインテリアを取り入れる
いきなりリフォームは難しくても、無垢材の小さな棚や、漆喰風の塗装雑貨などを暮らしに加えるだけで、空気感が変わります。
梅雨を「気持ちのいい季節」に変えるために
「雨の日って、なんだか気持ちが沈む」そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
でも、雨音が心地よく響く室内、自然と調和した呼吸する空間、ぬくもりある木に囲まれた空間で深呼吸できる暮らし。そんな家なら、梅雨の時期をも楽しめるようになるかもしれません。
私たちが提案するのは、機械に頼らず、自然そのものの力を活かす住まいです。梅雨入りを目前にした今、ちょっと立ち止まって、「空気の質」や「素材の力」に目を向けてみませんか?
自然とともに暮らすことは、住まう人の心と身体を、静かに、しなやかに整えてくれます。
この梅雨が、そんな住まいの力を感じるきっかけになってくれれば幸いです。
無垢材や漆喰などの天然素材だけで作り上げる無添加住宅®は南久米モデルハウスでご体感いただけます。