2021.07.29

マイホームの二階にトイレは必要?

新築をお考えの方の中には、二階にトイレを設置すべきかどうかでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は、二階に設置するべきかどうかを中心に、新築時のトイレについて解説します。 ぜひ参考にしてみてください。 □二階にトイレを設置するメリット・デメリットとは? 二階にトイレの設置を検討する際は、そのメリットとデメリットが気になりますよね。 ここでは、メリット・デメリットを3つずつご紹介します。 *メリット 1つ目は、順番待ちの必要がなくなることです。 二階に2つ目を設置することで、同時に2人がトイレを使用できるようになります。 通勤・通学前の朝の時間などは、家族全員が朝食や家を出る準備で慌ただしくなりがちです。 そういった時間帯に順番待ちの時間が発生すると、スムーズに家を出る準備ができなくなり、最悪の場合、遅刻してしまうことも考えられます。 家族の人数が多いご家庭では特に、二階にも設置して渋滞を緩和するメリットは大きいでしょう。 2つ目は、夜中にトイレに行くときでも安心できることです。 夜中にトイレに行きたくなった場合に、トイレが一階にあると、一旦階段を下りる必要があります。 夜中に階段を降りるとなると、寝ぼけていて転倒してしまうリスクが考えられます。 ご高齢の方は特に、夜中にトイレに行く回数が多くなりがちな上に、足腰が弱っていることも多いですよね。 そのため、若い人に比べ、夜中に階段を下りるリスクが大きいです。 そういったリスクを減らしたいのであれば、二階にトイレを設置するのは非常に効果的です。 3つ目は、客人と別々のトイレを使えることです。 トイレが2箇所あれば、家族が使う場所と客人が使う場所で区別できます。 そのため、気兼ねなく使用してもらえるでしょう。 また、家族の友人が遊びに来ている場合、トイレを使用するために家族の友人がいる部屋を横切る必要がある、といった場面もあるかと思います。 二階にも設置しておけば、わざわざ用を足すために一階に下りる必要がなくなるため、客人に気を遣う必要もなくなります。 *デメリット 1つ目は、掃除する場所が増えることです。 トイレは定期的に掃除をしないと、便器が黒ずんだり、臭いが発生したりします。 水回りは比較的掃除の手間がかかる設備ですので、水回りが増えれば、掃除の手間も大きくなってしまうでしょう。 2つ目は、費用がかかることです。 当然ながら、設置するためには費用がかかります。 また、メンテナンスや修理にもコストが発生します。 二階にも設置するのであれば、予算とのバランスをしっかりと検討する必要があります。 3つ目は、家族と顔を合わせる機会が減ってしまうことです。 お子さんの部屋を二階にし、夫婦の部屋を一階にした場合などは、普段過ごす階が別々になり、食事以外で顔を合わせる機会が少なくなりがちです。 さらに使用するトイレの階も別々だと、ますます顔を合わせる機会が減ってしまうでしょう。 普段から十分にコミュニケーションがとれていれば問題ありませんが、コミュニケーションが減ってしまう可能性には注意が必要です。 □二階にトイレを設置する場合の場所は? 二階に設置する場合、設置場所については悩むことが多いです。 スペースにゆとりがあるのであれば、室内の一部を利用して、廊下に隣接した場所に設置するのが普通です。 スペースにゆとりがないのであれば、ベランダなどに空間を増やして増設する方法もあります。 この方法であれば、生活スペースを圧迫することなく二階にトイレを設置できます。 ただし、外観に大きく影響するため、違和感が生まれてしまうケースもあります。 他には、部屋の内側に設置する方法もあります。 ご高齢の方にとっては、部屋の内側にあった方が便利だという場合もあるでしょう。 ただし、防音や防臭の対策が必要になる上に、他の家族が使用しづらくなるため、慎重に検討しましょう。 □あとからトイレを二階に増設する場合の費用は? 家を建てた当初は二階のトイレが必要なくても、あとから必要になる可能性もありますよね。 増設する際の費用としては、50~100万程度になるケースが多いです。 費用は、トイレ本体のグレードや、既存の配管へのつなぎやすさなどによって変動します。 二階に増設する場合は一階に増設する場合に比べてコストが高くなる傾向にあります。 費用を抑えたい方は、一階と二階で同じ位置に増設するのがおすすめです。 給排水管を上に延ばすだけと、比較的シンプルな工事になるため、費用を多少抑えられます。 余分なコストをかけたくない方は、ぜひ検討してみてください。 また、あとから増設して余分な費用をかけたくないという方は、初めから二階にも設置してしまうのもアリでしょう。 □トイレにはどんな種類がある? トイレを二階に設置しようとお考えの場合、二階に設置するメリット・デメリットなどだけでなく、トイレ自体の種類や性能についても知っておく必要があります。 なぜなら、不便で使いづらいトイレを複数設置しても意味がないからです。 新築ではほとんどの場合で洋式トイレが採用されているため、ここでは洋式トイレの種類を4つご紹介します。 それぞれの種類の特徴を見比べ、もっとも良いと思うものを選ぶようにしましょう。 1つ目は、組み合わせ便器です。 こちらは別々の便器と便座を組み合わせて使うトイレです。 故障した際に、不具合の出ている部分だけを交換できることがメリットです。 一方で、水を流すにはタンクに水を溜める必要があるため、連続で水を流す際には水が溜まるまで待つ必要があることがデメリットです。 2つ目は、シャワートイレ一体型便器です。 こちらはシャワートイレと便器が一体になっているタイプです。 手洗い付きと手洗いなしのタイプに分けられます。 便座と便器が一体になっているスタイリッシュなデザインで、凹凸が少ないため掃除がしやすいといったメリットがあります。 一方で、組み合わせ便器と同様に連続で流す際はタンクに水が溜まるのを待つ必要があります。 3つ目は、タンクレスのシャワートイレ一体型便器です。 こちらはシャワートイレと便器が一体になっており、タンクがないタイプです。 掃除しやすいデザインであることに加えて、タンクがないためにサイズが小さく、スペースを節約できることがメリットです。 タンクがない代わりに水圧を利用して便器を洗浄するため、マンションの高層階など、場所によっては設置できないことがデメリットです。 4つ目は、キャビネット付きトイレです。 こちらは、給水管やタンクが隠れており、収納スペースであるキャビネットを備えたタイプです。 スッキリとした見た目になり、掃除もしやすいことがメリットです。 ただし、タンクレスではないため、タンクに水を溜める必要があるのがデメリットです。 □トイレに付けられる機能とは? トイレの種類とそれぞれの特徴をご紹介しましたが、それらに追加で別の機能を付けるという選択もできます。 ここでは、標準機能以外で人気のある機能を5つご紹介します。 1つ目は、オート開閉です。 こちらは、人の動きをセンサーが感知して、自動でトイレのフタを開けてくれる機能です。 使用後は時間が経つと自動でフタを閉じてくれます。 この機能によって、フタを直接手で触れる必要がなくなるため、手を清潔に保てます。 便座や便器に触れることに抵抗がある方にとっては、とても魅力的な機能と言えますね。 また、フタが自動で閉じることによって、フタを閉じるか閉じないかで揉める心配もなくなります。 2つ目は、オート洗浄です。 こちらは、使用後に自動で便器やノズルを洗浄してくれる機能です。 頻繁に掃除をしなくても清潔に保たれるため、あったら嬉しい機能ですね。 3つ目は、温風機能です。 こちらは、ウォシュレットの後に温風が吹き出され、おしりを乾かしてくれる機能です。 心地良く用を足せますね。 4つ目は、音姫です。 こちらは、用便中の音を別の音でかき消してくれる機能です。 来客時などは、この機能があると安心ですね。 5つ目は、室内暖房です。 こちらは、ウォシュレットの側面から温風を吹き出し、空間を足元から温めてくれる機能です。 冬場の寒い時期にあると嬉しい機能ですね。 特にご年配の方がいらっしゃる家庭では、あると安心でしょう。 □トイレの広さを決めるときのポイントは? トイレを設置する際に必ず検討することの1つに、スペースの広さがあります。 ここでは、広さを考える上でのポイントをご紹介します。 *最低限の広さを確保する 「なるべくスペースを節約して、他の部屋を広くしたい」 このようにお考えの場合でも、最低限の広さは確保する必要があります。 横幅における最低限の広さの目安としては、便器の幅に30cmを足した広さです。 奥行の目安は、便器の奥行に40cmを足した広さです。 これ以上に狭くすると、不便なトイレになってしまうことが予想されるため、注意しましょう。 *手洗い器を設置するかどうか 手洗い器を設置する場合は、手洗い器とトイレが合わさったタンク式のものにするか、手洗い器が独立したものにするかを選びましょう。 スペースに余裕がない場合は、トイレの近くに洗面台を配置して、手洗い器を設置しないのもひとつの手です。 *コンセントやペーパーホルダーの位置を確認する 間取りやスペースの広さによっては、コンセントやペーパーホルダーといった付属設備の位置にも注意が必要です。 不便な位置にならないよう、シミュレーションしてみるのも良いでしょう。 □まとめ 今回は、二階にトイレを設置することを中心に、トイレの種類や設置時のポイントなどについても解説しました。 二階での設置をお考えの方は、メリット・デメリットを良く見比べて、慎重に検討してください。 当社では、快適な暮らしができるよう住宅づくりを行っています。 注文住宅をお考えの方は、お気軽にご相談ください。
まずはおうち時間でじっくり検討。

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