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Q.一般的な断熱材とどこが違いますか?
A.グラスウールやロックウールは字のごとく、石の綿とガラスの綿です。ガラスや石材を高温で溶かし、細い針の集合体にしたものです。
材料は天然素材ですが、この細い針が飛散すると健康を害することはよく知られています。
またウレタンフォームと発砲スチロールは、燃えると有害なガスを発生します。
炭化コルクはこれらの問題を克服した、最も身体に優しい断熱材です。 -
Q.炭化コルクが採れる木について教えて下さい
A.ポルトガル、スペイン、南フランス、北アフリカの地中海沿岸地域に群生するコルク樫が原材料です。
木自体の寿命は150年から200年ですが、これを伐採せず、羊の毛を刈るように丹念に樹皮だけを剥ぎ取ります。コルク樫は再生力が強く、9年で樹皮を再生します。 -
Q.住宅のほかにはどんなところで使われていますか?
A.昔、ヨーロッパの潜水艦の断熱材に使われていました。現在ではスペースシャトルの内部にも使われているそうです。
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Q.炭化コルクにはどんな特長がありますか?
A.内部に非常に多くの気泡を持っているので、断熱性・調湿性・遮音性に優れています。
炭の一種ですから、空気を浄化する効果もあります。
またスペリンという成分を多く含むため、ダニやカビの繁殖を抑える防虫効果も持っています。
防水性や、高い防火性も兼ね備えています。 -
Q.炭化コルクってどんな性能があるんですか?
A.耐水性、遮音性、防振にも優れています、腐りにくく廃棄時には土に還ってしまう循環型エコロジー断熱材。添加物はなく(無添加)、炭化コルクの中に、虫の忌避成分があり、自ら防虫効果を含んでいるというすぐれものなんです。加えて、『炭』のマイナスイオンや有害物質の吸着などの効果も期待できます。
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Q.炭化コルクを固める時化学物質を入れていませんか?
A.自分が出す樹脂で自然に固まりますから、化学ノリは一切含まれません。
天然素材100%です。 -
Q.炭化コルクとはどんなものですか?
A.コルクの木からワインコルクを作成した残りを半分炭にしたものです。
炭化するときに材木の樹脂が出てきて大きな塊りとなり、それをスライスしたものが炭化コルクとなります。 -
Q.炭化コルクは何に使いますか?
A.無添加住宅では炭化コルクを断熱材として使います。グラスウール、ウレタンフォーム、発砲スチロールなどの代わりです。また、2階、3階の床に敷きつめて防音材としても使います。
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Q.漆喰は海外でもよく使われているそうですが・・・
A.古くは約5000年前のエジプトのピラミッドの壁として。
また、古代ギリシャやローマ時代の建築物にも使われていたことは、アクロポリス神殿やポンペイ遺跡の調査からわかっています。このころは主に装飾用として、絵の具を混ぜて使われていたようで、この流れは後のルネッサンス時代のフレスコ画に受け継がれています。
一方アジアでは、中国の万里の長城に使用されるレンガのつなぎ材として使われもしました。
現代でも、スペインや南仏の地中海沿岸では真っ白な外壁の美しい街並みを作り出す主役として使われています。 -
Q.漆喰の色は白だけですか?
A.漆喰自体の色は純白以外にはありません。
しかし、黄土やベンガラなどの天然着色料を加えて、黄色や青や赤みがかった色をつけることが出来ます。
また、現場塗りをする材料ですから、多種多様な造形をつくることができ、塗り方によって櫛引き、うろこ模様など独自の味わいある模様と質感を楽しむこともできます。 -
Q.なぜ漆喰は最近あまり使われなくなったのですか?
A.漆喰を使う工法は「湿式工法」といい、サイディングやクロスを貼るだけの「乾式工法」に比べると手間も時間もかかるのが常識でした。
きれいに仕上げるには3回重ね塗りをする必要もあり、このため、スピード優先の日本の建築では敬遠される傾向にありました。
無添加住宅の漆喰は、材料を予め調合してあり、しかも独自の製法により、1回で仕上げることができます。このため時間とコストを大幅に低減できるのです。 -
Q.漆喰にはどんな特長がありますか?
A.漆喰は耐火性・耐久性が高く、古くから住宅の壁のほか、城や土蔵にも使われてきました。無機質ですから燃えることがありません。
また揮発性有機化合物を出す心配もありません。そればかりか、吸湿・放湿性に優れ、室内の空気を浄化してくれます。
メンテナンスも、汚れた部分を紙やすりで削って上から消石灰の水溶液を塗るだけで、簡単・安上がりです。 -
Q.漆喰に化学物質は入っていませんか?
A.市販されている漆喰の中には、表示義務のない化学物質が入っているものがあります。
(表示義務がなくても無害ということではありません)
無添加住宅のオリジナル漆喰は、有害な化学物質など添加物を一切加えず作った完全無添加な漆喰です。 -
Q.漆喰とはどんなものですか?
A.消石灰に麻スサやのり(ぎんなん草)などを混ぜた自然の塗装材です。
化学的には、水酸化カルシウムCa(OH)2が空気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して、石灰岩(CaCO3)に変化したものです。 -
Q.漆喰は何に使いますか?
A.無添加住宅では、外壁・内壁・天井と、ほぼ家の全体にわたって漆喰を使用しています。
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Q.どんな基礎ですか?
A.鉄筋コンクリート、ベタ基礎を標準にしております。コーナーハンチを設けることで、地震力に耐えうる強固な基礎としてます。
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Q.どんな構造なんでしょうか?
A.基本的には木造の在来工法を標準とさせていただいています。もちろん、お客様のご希望があれば壁式鉄筋コンクリート造もさせていただきます。
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Q.地震対策は?
A.基本的な仕様を守っていれば構造の安全性を確保していると見なされ、構造計算は必要とされませんが、みのりホームでは全棟で構造計算を実施しておりますので、ご安心ください。
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Q.屋根は石ですけど、重たくはないんですか?
A.カラーベストの屋根と比べると重いです。しかし、瓦と比べると石の屋根のほうが軽くなります。一見、石のほうが重たく見えますが、瓦一枚の大きさに比べ石一枚のほうが面積が大きく、重ねしろも少なくて済みます。
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Q.石で屋根を葺くとなにかメリットがあるんですか?
A.屋根裏部屋が暑くないのです。当社独自の工法のより、屋根部の熱を自然の風力で強制換気することで、従来の屋根以上の涼しさを実現しています。その他の特徴として高耐久性、メンテナンスフリー、重厚な美観、石のリサイクル可、生産にあたって無公害があります。
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Q.石で屋根を葺くと高くなりませんか?
A.元来、天然石の屋根は非常に高価なものとして知られていますが、加工しやすい粘板岩を海外より大量購入している為、石のコストをかなり抑えてあります。更に無添加住宅独自の工法により石葺きの専門技術者でなくても早く確実に施工することが出来るようになっており、そのため工期が短縮され人件費を抑えることが出来ております。従来の石葺きの常識を覆すコストパフォーマンスになっておりますので、高くはないと自負しております。
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Q.どんな石の種類があるのですか?
A.御影石で4種類(ピーチポリーノ、ロイヤルパープル、山西黒、さび石)、粘板岩(屋根に使っている石)、木化石(ジェラシックウッドストーン)、大理石です。
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Q.石を使うメリットは?
A.耐久性が一番です。自然素材の強さや本物の質感を表すには石がうってつけの素材です。
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Q.米ノリってすぐ剥がれてしまうように思うんですけど大丈夫なんですか?
A.水が直接かかったりすると、剥がれやすくなります。しかし、なにもなければ300年はもつといわれております。(例)大仏や観音像等
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Q.にかわの接着ってどれくらいもつんですか?
A.米ノリと違って接着時に高分子化しないので、50年ほどが限界です。ですので、床等の垂直方向に力が掛かる所にだけ使用します。
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Q.カーペットは敷かないのですか?
A.敷きません。どうしてもカーペットの毛にゴミがからみつき不衛生ですし、カーペットを貼り付けるボンドも問題だからです。
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Q.フローリングはどんな種類があるのですか?
A.むく材のインドネシア松、樺材(バーチ)、ナラ(オーク)、シンゴン(マメ科の広葉樹)、シンゴンの集成フロア(米のり使用)、ベトナム松のいずれかを選んでいただきます。すべて薬剤処理を行わない無垢のフローリング材です。
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Q.フローリングはむく材でしたら、反ったりするんじゃないんですか?
A.反ります。床鳴りもします。しかし、天然のむく材だけがもつ自然の風合いの良さはこれに勝ると思っています。なによりも化学接着剤まみれになっている合板のフローリングを敷き詰めるよりは、なにも混じっていない(無添加)のフローリング、伸びたり縮んだりする生きた木のほうが、長く住まわれるのでした良いのはないでしょうか。
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Q.無垢材のフローリングに床暖房は使用できますか?
A.無垢材のフローリングは乾燥収縮を起こすため、基本的に床暖房による熱にはあまりよくありません。特に熱を直接伝達する方式の床暖房は木材の縮みが激しいので、遠赤外線式のような水分子を振動させる方式の床暖房をご推奨いたします、こちらのほうが縮みが少ないのです。
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Q.床の目地はどれくらい開きますか?
A.季節により1mm〜3mmくらい開く可能性があります、天然素材の為と居住者様の使用の仕方で違いがあります。
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Q.無垢材のフローリングのメンテナンスはどの程度必要ですか?
A.フローリングは無添加ワックスをかけていますが、浸透性のものを使用しているので、住まい始めてすぐに表面が磨耗します。剥がれていくことはありませんが、撥水性や汚れ防止を永久に保つためには、ご使用される方のメンテナンスが必要になります。定期的に無添加ワックスを上塗りする必要がありますが、半年〜1年に一度行っていただけると良いと思います。
このある程度メンテなんすをしないといけない、また伸びたり縮んだりするというのが、従来のハウスメーカーやマンションなどに施工されている材料と決定的に違うところです。しかしこの点こそが、年月が経ったときに差が出てくる大きな点であると自負しております。従来のプリント合板や樹脂で固めたれた材料は、新築時から年月が経つにしたがって紫外線などによりどんどんと劣化していきます。「風合いがでる」ということなく、劣化していくのです。これに対し、ムク材の良さはどんどんと風合いが出てきます。
同じ年数を経ても雰囲気が出てくる家と、ぼろぼろになるのを避けられない家と考えたとき、我々は次世代に自慢できるような雰囲気が出ているようにしたいと願っています。
マメに床拭きが出来るご家庭でしたら水ぶきだけでも問題はありません、そのかわり水ぶきだけの場合、当然汚れやすいので注意が必要です。古いお寺などを連想していただくとご理解いただけると思うのですが、縁台などは黒くテカテカになっていたりすると思います。小坊主さんらが毎日ダーと雑巾がけをしているからです。最終的に使用し続けて磨いていくと表面もつるつるのぴかぴかに変化していきます。 -
Q.床に重いものを落とし、跡が残りましたが補修はどのようにすれば良いですか?
A.無垢のフローリングの特徴として元の形に戻ろうとする形状記憶機能があります。引っかき傷のようなもので繊維質が傷ついたものは別ですが、重いものを落としたときにできる傷跡などは水を含ませることによって徐々に木材がはじめのように戻ろうとします。
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Q.キッチンの天板に天然石使用となっていましたが、どんな石をつかうのでしょうか?
A.御影石を使います、大理石は水に弱いのでキッチン天板には使いません。その他、タイルを貼ることもできます。
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Q.テラスデッキはいくら位でできますか?
A.現場ごとによっても違いますし、どれだけの広さをするかによっても違うので、一概にはなんともいえません。最近は「くさらない木」「水に沈む木」である鉄木という木を仕入れるようになりました。外溝やテラスデッキに使っていただけましたらメンテナンスも従来ほど手をかけなくても十分に耐久性が見込めます。
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Q.太陽熱利用関係のことはやってないのでしょうか?
A.お客様のご要望により設置させていただいております。
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Q.防蟻処理は化学物質を使用しない方法はあるのですか?
A.石パッキンを使用して、床下の湿気を取り除きます、さらに土台にはシロアリや木材腐食菌に強いヒノキ材を使用し、シロアリを寄せ付けないほうさん、柿渋を塗布しています。
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Q.ダニや害虫がつきやすくなるのではないですか?
A.建物が無添加ということで基本的には人間も他の生き物も住みやすい環境ではありますが、人間の害の少ない天然素材からできた防虫剤やそれに準じた防虫効果のあるものを使用することにより害虫を寄せ付けない工夫をしています。
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Q.自然素材の防虫剤を教えてください。
A.自然素材でも防虫効果のあるものはたくさんあり、例えば柿渋の渋みは虫の体内のタンパク質を吸着します。馬酔木(あせび)の乾燥させたものを煎じて霧吹きすると防虫スプレーになります。山椒の実や楠木の葉も防虫効果があります。しかし、1Fのお部屋では虫が入りやすいので、完全に虫の侵入を防ごうとするのは大変です。おうちの近くに緑がたくさんあるような地域はもちろんのことになります。どのハウスメーカーもそうだと思いますが、完璧に虫の入ってこない家はつくれません。
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Q.住宅性能表示については?
A.住宅の基本的な性能(断熱性能・耐震性・防犯性・耐久性・バリアフリー・維持管理の容易さなど)は確かに大切です。しかし、残念ながら性能表示を活発に取り入れてはおりません。
理由といたしましては、現在の性能表示制度では無添加住宅の特徴である非化学物質住宅の他社を抜きん出た性能が正しく表示されないことや自然素材を多用していますので、それによる多少の問題が大きくマイナス点として評価されしまうためです。
性能表示ではすべての評価は5段階程度で評価され、あまりにも私どもの基準からするとおおざっぱなのです。
たとえば、VOC(揮発性有機化合物)対策についはある基準を下回っていれば最高点となりますが、弊社の建物はすべての基準が外気とほとんど同じか測定不可能な状況にあります。つまり、最高点のはるか上のランクにあります。
また逆に、自然素材のフローリングやドアを使用していますので多少の収縮や隙間反りなどが発生します。壁の漆喰については細かなヒビ(構造上は問題の無いものです)が入ります。これらの部分はプレハブなどの工業住宅から比べるとある意味許されない部類に入るものもあるでしょう。しかしながら数十年前は自然素材だけで建物ができていたことを考えるとそんなに許せないものかどうか疑問です。
そのようなことで、現在の性能表示基準はあまりにも工業化された画一的な住宅を評価するような住宅を基本に作られた基準であると私どもは考えています。
性能表示は、その手の評価機関がいくつもありますのでそのような機関に書類を提出すれば性能評価を出してくれます。そのための費用と図面作成などの手数料をいただけましたら評価書を出すことは可能ですが、上記のような理由によりあまり意味の無いものと考えております。 -
Q.クロスは貼らないんですか?
A.基本的に貼りません。最近は紙クロス等の商品が出てきて、ノンホルムアルデヒドの接着剤で貼れば大丈夫というような印象をうけたことがおありかもしれません。しかし、接着剤にはホルムアルデヒドが入ってなくても他の化学物質が入っているのです。それらの問題をクリアできなければ健康住宅ではありません。ご説明させていただいた上お施主さまのご要望とご理解があればクロスも対処します。
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Q.家具に色はつけられるのしょうか?
A.付けられます。しかし、自然な素材で着色するのには、色に限界がありどんな色でも付けられるわけではありません。当社は柿渋をあらゆるところで使っています。
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Q.おふろは石貼りが標準なのでしょうか?
A.Sタイプは基本的には石貼りのお風呂を標準としています。石の種類は3種類あり、床面はすべりにくくする為にザラザラの仕上げになっています。ただし、お客様のご希望とご理解いただけるのであれば、メーカーのユニットバスも使用していただけます。
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Q.洗面台もオリジナルなんですか?
A.洗面台のキャビネットももちろん無添加家具でできています。天板もキッチン同様に天然石をのせたり、ご希望の柄や大きさのタイルを貼るのもおもしろいですよ。
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Q.天然の木材を海外から輸入する際に殺虫・殺菌処理を薬品で行っているのでは?
A.木材を海外から輸入をする際、普通は薬剤注入や薬浴を行いますが、当社の物は高温で蒸気殺菌し、更に冷凍食品などを入れるコンテナで冷凍殺虫・冷凍殺菌を行いますので、化学物質を一切使用しません。最近、「東南アジアの材木は日本の税関で薬処理をしないと輸入できない。」というまことしやかなデマが出回っているようで、この手の質問が多いです。中には完全にそう思い込まされてしまっている人もおり、弊社の説明を聞いて面食らわれる方もあります。弊社スタッフが原木林から製材所、加工所、現地でのコンテナの積み込み、日本についてからのコンテナ開封作業の確認を一通りしておりますので安心です。
しかし、当然何も処理をしていないので、建築で使用した際は柿渋や無添加ワックスなどで防虫処理を施すのが無難です。これは日本の国内の材木を使っても同様です。東南アジアのものであるからやられやすい、日本のものは食べられないということもありません。 -
Q.玄関扉は天然木ですが、腐らないですか?
A.玄関扉は扉厚さが通常の流通品より1.5倍ほどの厚さ(6cm)で、しかも天然木に柿渋塗装を施したり、防腐対策を行っており、腐りにくくなっています。他の外部に面している木部に全て言える事ですが、引渡し後1年経過した時にもう一度上塗りするとより一層防腐効果があります。