COLUMN コラム 家づくりに役立つ豆知識やポイントなどを詳しく説明いたします。

コラム
2024年06月17日(月)

食べられるぐらい身体に優しい接着剤(米のりのメカニズム)

米のりとは?

米のりとは

日本における天然の接着剤は、西暦300年~800年代に使われていた漆(うるし)、西暦900年~1000年の平安時代に使われていた膠(にかわ)を経て、鎌倉時代に入ると、もち米や米、小麦を原料とした「続飯(そくい)」や「しょうふ」と呼ばれた接着剤(デンプンのり)が経巻や仏像、家具、建具などの木製品に使用されていました。明治時代の文明開化で西洋の文明が入ってくるまでの間に接着剤として使われてきました。

主な接着剤の分類

接着剤は、主に無機物から構成される無機系接着剤(モルタル、ケイ酸ソーダ、セラミックス)と、有機物から構成される有機系接着剤に大別できます。有機系接着剤は、さらにデンプン系たんぱく系天然ゴム系アスファルトなどの天然系、樹脂系ゴム系複合系の合成系に分かれます。市販されている化学接着剤は合成系が多いようです。 みのりホームの手がける無添加住宅では動物の皮や骨などを原料とした膠(にかわ)、米を原料とする米のりを使い、化学接着剤を使わずに家を建てています

米のりの特長

米のり

みのりホームが手掛ける無添加住宅では、デンプンが主成分の米のりが木材との相性が良いため、木製品の接着剤として使用しています。ここでは人間が食べられるくらい安全性な素材である米のりの特長をご紹介します。
無添加住宅では、木材の貼り合わせなどに使うのりを、手づくりの「米のり」を使用しています。昔の大工さんは、朝一番、ご飯を木板の上で竹ベラでこねるのが仕事だったそうです。米のりの最大の特長は、食べられるくらい安全性があることです。
当然ですが、揮発性有機化合物(VOC)による室内空気汚染もありません

木材との相性がいい「米のり」

米のりは実は木材と相性が良く、米は熱によってα化(高分子化)し、固まるとセルロース、つまり木と同じようなものに変化します。気温や湿度によって多少集成材が膨張したり、収縮しても米のり自体が木と一体化するので、剥がれにくいのです。一方、化学物質系の接着剤は徐々に成分が劣化することや木との収縮率の違いで、剥がれが生じやすくなります。

体に悪いものは一切含まれず、接着剤としての寿命も非常に長い米のり。 みのりホームではお客様の住まいの空気環境を良くするために見えない部分にまでこだわり、昔ながらの天然素材を最新の技術で施工することにより快適なお住まいを提供し、「余計なものを使わない身体にやさしい家づくり」を目指しています。

※事前にご予約のうえ南久米モデルハウスに初めてご来場頂き、アンケートにもれなくお答え頂いた方に限ります。選んでいただいた商品は次回打合せでご用意致します。1世帯で1回限りとさせていただきます。