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2021年05月16日(日)

マイホームで子供がアレルギーを起こす可能性も?対策法をご紹介します!

マイホームをお考えの皆さんは、健康について考えていらっしゃるでしょうか。
実はマイホームが原因で、子供のアレルギー症状が出てしまうケースがあります。
しかし、具体的にどのようなことに気をつければ良いか分からない方も多いと思います。
そこで今回の記事では、マイホームとアレルギーの関係性について解説します。

□アレルギーがある子供の割合
子供のアレルギーについてのある調査によると、アレルギーがある子供の割合は、軽い症状もあわせると50パーセント以上にも及びます。
その中でも多いのが、「アトピーや皮膚炎」「食物アレルギー」「花粉症」「ダニやハウスダスト」です。
さらに、最近はアレルギー体質を持つ子供が増加しているというデータもあります。
そのため、マイホームを建てる際にも、子供のアレルギーに配慮する必要があると言えるでしょう。

□マイホームの環境で最も注意したいこと
マイホームの環境を考える上で最も注意したいのが、ダニとハウスダストです。
こまめに清掃したり、空気清浄機を設置したりする必要があります。
特に見落としがちなのが、アレルゲンとなるカビでしょう。

カビは結露によって発生するため、結露対策は十分に行っておかなければなりません。
できるだけ南側に窓を多く設けて、換気性を確保してカビや結露を防ぎましょう。
子供部屋の配置を考える際には、風通しの良い場所を選ぶことが大切です。

□アレルギーの原因とは
先ほど、アレルギーの原因は結露によるカビやダニであることをご紹介しました。
ここではもう少し掘り下げて、さらに詳しい内容を解説します。
結露によって発生したカビやダニは、季節の節目に死に、その死体は空気中に飛び散ります。
その死体によって、鼻や目のかゆみが引き起こされるのです。

では、どのようにすれば結露は防げるのでしょうか。
結露は、暖かくて湿気の多い空気が急に冷やされることで発生します。
そのため、室内の熱を外部にもらさないことが大切です。
具体的には、「断熱性能」についてしっかりと考える必要があります。

断熱性能を高めると、外からの熱が内部に伝わりにくくなります。
つまり、熱による温度の変動が抑えられて、部屋が急激に暖まったり冷えたりせず、結露が防止できるのです。
窓ガラスの中には、断熱効果のあるものが存在します。
「複層ガラス」と呼ばれて、この窓ガラスを採用することで、高い断熱性能を発揮できるでしょう。

□シックハウス症候群とは
マイホームでアレルギー症状が発生する場合には、「シックハウス症候群」が考えられます。
この言葉について聞いたことはあっても、あまりよく分かっていない方は多いのではないでしょうか。
ここでは、シックハウス症候群の原因や症状について解説します。

*シックハウス症候群とは何か
厚生労働省の資料によると、「医学的に確立した単一の疾患ではなく、居住に由来する様々な健康障害の総称を意味する用語」とされています。
現代の住宅は高気密なものが多く、ダニやホコリなどによって室内の空気は汚染されてしまいます。
それらによって引き起こされる健康への影響が、シックハウス症候群です。

*シックハウス症候群の原因
シックハウス症候群の原因は、主にカビやダニです。
断熱性や気密性に優れた住宅は、換気性が悪いとすぐにダニやカビが室内にとどまってしまいます。
そのため、最近の高機能な住宅において、シックハウス症候群が起こるケースも多くなっています。

*シックハウス症候群の症状
シックハウス症候群の症状はさまざまであり、人によって異なります。
また、そのメカニズムについても明らかになっていません。
一般的な症状としては、「目のかゆみ」「鼻水」「咳」「じんましん」「頭痛」などが挙げられます。
マイホームに引っ越してからこのような症状があれば、シックハウス症候群の可能性を疑いましょう。

□シックハウス症候群の対策方法
シックハウス症候群の対策方法で最も大切なのは、換気性を考慮することです。
先ほどもご紹介した通り、最近は高断熱で高気密な性能を持つ住宅が増えています。
このような住宅は、1年中快適な室温で過ごせる反面、空気中のカビやダニが蓄積されやすいこともあります。
そのため、設計の段階でも換気性に気を配り、日常生活でも空気の入れ替えを意識することが大切です。

換気を行う場合は、1箇所の窓を開けるだけでは不十分です。
2箇所の窓を開放することで、空気の通り道ができて、より換気効果を高められます。
その際には、空気の入り口になる窓を15センチメートルほど開けて、出口の窓を全開にすると、風にスピード感が増すのでおすすめです。

デザインの都合で窓を1つしか取り付けられない部屋には、換気扇を設置しましょう。
換気扇を使用する場合は、換気扇から最も遠い位置にある窓を開けるようにしてください。
このように積極的に換気を行うことで、カビやダニの発生が抑えられて、清潔な空間を保てるでしょう。

□自然素材の家でアレルギーを防ぐ
近年では、マイホームの健康面に対する意識が高まり、自然素材を選ぶ方が増えています。
自然素材の家を採用することで、シックハウス症候群のリスクも抑えられるでしょう。
自然素材には、無垢材や漆喰、珪藻土のように、さまざまな種類があります。

一般的な住宅では、工事が簡単で費用も安いビニールクロスや合板が使用されます。
自然素材は人体への影響が少ないため、シックハウス症候群にも悩まされにくいという特徴を持っています。

□自然素材の種類とそれぞれの特徴
家によく使用される自然素材としては、「漆喰」「珪藻土」「天然リノニウム」「無垢材」が挙げられます。
それぞれにメリットやデメリットがあるので、詳しく見ていきましょう。

*漆喰の特徴
漆喰は、石灰石を原料とする「消石灰」という物質でできた素材です。
主な使用用途は、壁に塗る塗料です。

漆喰は、空気中の二酸化炭素を吸収して、ゆっくり固まる性質を持っています。
その性質から、「呼吸する壁」と呼ばれることもあります。
築年数が経つごとに固まっていくため、部屋に味が出てくるでしょう。
特にご自身で選んだ素材であれば、愛着もわきますね。

さらに、調湿機能を持ち、夏の湿気や冬の乾燥を防ぐ役割があります。
燃えない素材でもあるため、防火対策も十分です。
時間が経っても劣化しにくく、塗りたての状態を維持できるのも大きなメリットです。

デメリットとしては、施工に手間がかかり、工費も高くなることが挙げられます。
また、ひび割れもしやすいため、住宅会社としっかりと相談しながら取り入れましょう。

*珪藻土の特徴
珪藻はプランクトンのことであり、珪藻土はその化石を原料としています。
主に、壁用の塗料に用いられます。

珪藻土は、調湿機能に非常に優れています。
湿気を吸収したり放出したりするとともに、部屋内のにおいも吸いとってくれます。
湿気を調整することで、ダニやカビなどが発生しにくい環境を保てるでしょう。

また、漆喰と同様に防火性が高い上、防音機能も兼ね備えています。
素材の内部に小さな穴があり、そこに音を吸収してくれます。

珪藻土のデメリットは、漆喰と同様に乾燥してひび割れしやすいことです。
自ら固まれないため、上から固化材を塗る必要があることも覚えておきましょう。

*天然リノニウムの特徴
天然リノニウムは、コルク粉や亜麻仁油、松樹脂、石灰岩などが原料でできています。
主に、床材として使用されます。

耐久性に優れており、キズがつきにくく、キャスター付きのテーブルなどを使用しても問題ありません。
加えて、静電気が発生しないため、ホコリも舞いにくいでしょう。
他にも、滑りにくいという特徴もあるため、小さなお子様がいらっしゃるご家庭でも安心です。

デメリットとしては、施工直後に特有の油っぽいにおいが発生することが挙げられます。
また、アルカリ性に弱いため、掃除には中性の洗剤を用いましょう。

*無垢材の特徴
無垢材は、厚木を使用しやすい大きさにした木材です。
床だけではなく、家具にも使用されます。

この素材は非常に肌触りが良く、時間による色の変化も楽しめます。
断熱効果や保湿効果もあるため、1年中快適に過ごせるでしょう。
また、無垢材に含まれている精油は、ダニやカビの発生を抑える効果があります。
木特有の香りも楽しめ、リラックスできる空間に仕上げられるでしょう。

無垢材は、乾燥して変形したり変色したりする可能性があります。
また、色のばらつきがあることも把握しておきましょう。

□自然素材を採用したマイホームの事例
ここでは、実際に自然素材を取り入れたマイホームの事例を3つご紹介します。
ぜひご自身の状況と照らし合わせてみましょう。

1つ目は、床に無垢材を使用した事例です。
木造のあたたかみを感じたいという理由から、あるご家庭では無垢材が採用されました。
以前のお住まいではお子様に喘息の症状があったようですが、新しいマイホームでは元気いっぱいに暮らしています。
断熱機能もあり、冬でも暖かく、エアコンもあまり使わなくても良いようです。

2つ目は、壁に漆喰を使用した事例です。
高齢の方がいらっしゃるご家庭では、健康に配慮して壁材として漆喰が採用されました。
屋内の壁と天井を全て漆喰にし、住宅密集地ということから耐火性能も高い種類のものが選ばれました。

3つ目は、さまざまな自然素材を用いてナチュラルに仕上げた事例です。
自然素材はその機能だけではなく、見た目にも大きな魅力があります。
自然素材を全面に用いることで、木の温もりを感じられるナチュラルな空間ができあがります。
タイルやレンガなどを散りばめることで、ほど良いアクセントにもできます。

□まとめ
マイホームとアレルギーの関係性について解説しました。
長い時間を過ごすマイホームでは、しっかりと健康面に配慮しておくことが大切です。
今回ご紹介したことを参考に、健康に優しいマイホームに仕上げましょう。
マイホームについてお困りのことがありましたら、ぜひ当社までお問い合わせください。

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