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高気密高断熱住宅の費用とは?高気密高断熱住宅の注意点についても紹介!
高気密高断熱住宅は、快適性や省エネ性能に優れた住宅として注目されています。特に寒冷地や夏の猛暑が厳しい地域では、その効果を最大限に発揮します。しかし、高性能な住宅には初期費用がかかることも事実です。
本日は、高気密高断熱住宅の費用感と、導入する際の注意点について詳しく解説します。
高気密高断熱住宅とは?
高気密高断熱住宅は、家全体の「断熱性」と「気密性」を高めることで、外気の影響を最小限に抑え、室内の温度を一定に保つことができる住宅のことです。
断熱性:壁や床、天井に高性能の断熱材を使用することで、室内外の熱の移動を防ぎます。
気密性:建物の隙間を徹底的に減らし、外気の侵入や室内の空気漏れを防ぎます。
「断熱性」と「気密性」の組み合わせにより、エアコンや暖房器具の使用頻度を減らし、エネルギー消費を抑えることができます。
高気密高断熱住宅にかかる費用とは?
高気密高断熱住宅を建てるには、通常の住宅に比べて初期費用が高くなることがあります。コスト増の要因となる項目を見ていきましょう。
1.断熱材
高性能な断熱材を使用するため、標準的な材料よりコストが増えます。
2.窓の性能向上
ペアガラスやトリプルガラスなど、高い断熱性能を持つ窓を採用することで、窓にかかるコストが増えます。
3.施工費用
高気密高断熱住宅の施工には専門的な技術が必要となるため、通常の施工に比べて費用が高くなる傾向があります。
4.設備投資
気密性を保つための換気システムや、断熱性能を高めるための特別な設備の導入も費用に影響します。
高気密高断熱住宅のメリット
高気密高断熱住宅は、通常の仕様の住宅よりもコストが上がることをお判りいただけたかと思います。それでは初期コストが上がってでも高気密高断熱住宅を建てるメリットはあるのでしょうか?
1.光熱費の削減
冷暖房のエネルギー効率が高まるため、年間の光熱費を大幅に節約できます。
2.快適な室内環境
室温が安定するため、夏は涼しく冬は暖かい快適な空間を保てます。
3.結露の防止
適切な断熱・気密施工により、窓や壁の結露が発生しにくくなります。
4.健康への良い影響
温度差が少ないため、ヒートショックなど健康リスクを軽減できます。
高気密高断熱住宅で注意すべき点
様々なメリットがある高気密高断熱住宅にも注意すべきポイントもあります。
1.換気システムの重要性
高気密であるがゆえに、自然換気がほとんど期待できません。そのため、24時間稼働する換気システムが必要です。換気システムが不十分だと、室内の空気が汚れたり湿気がこもったりする可能性があります。
2.施工精度の影響
断熱材や気密処理の施工が不十分だと、期待した性能が発揮されないことがあります。信頼できる施工業者を選ぶことが重要です。
3.初期費用の高さ
通常よりも建築コストが高くなるため、予算をしっかり立てる必要があります。ただし、光熱費削減などを考慮して長期的なスパンでコストを考えましょう。
4.湿気管理
気密性が高い住宅では湿度の管理が難しい場合があります。過乾燥や過湿を防ぐために加湿器や除湿器の導入を検討すると良いでしょう。
5.リフォームの難しさ
高気密高断熱住宅では、壁や床を改修する際に断熱層や気密処理を損なうリスクがあります。リフォーム時には専門家の意見を仰ぐことが推奨されます。
まとめ
高気密高断熱住宅は、快適でエネルギー効率の高い住まいを実現するための優れた選択肢です。初期費用はやや高めですが、光熱費削減や住環境の向上といったメリットで長期的に見ればお得になることが多いでしょう。
みのりホームでは、内部結露やシックハウス症候群の問題を解決すべく、建材にこだわって家づくりを行っています。
例えば、みのリホームの無添加住宅®では断熱材に炭化コルクを使用しています。家を密閉して壁の中に湿気を入れないようにするのではなく、炭化コルクがもつ通湿性を利用することで外に湿気を逃がしながら、しっかりと断熱することが可能です。この炭化コルクという素材は自然素材なので、シックハウス症候群を引き起こすような体に有害なものも含まれていません。
さらに、内装にも漆喰や無垢材、天然石などの自然素材を使い、お客様にとって快適な空間を提供しています。
高断熱・高気密という言葉にだけ注目するのではなく、断熱性や気密性を高くするためにどのような建材が使われているのか、どのよう施工がされているのかにも注目する事が大切です。