COLUMN コラム 家づくりに役立つ豆知識やポイントなどを詳しく説明いたします。

コラム
2024年05月27日(月)

高気密・高断熱のメリットとデメリットをわかりやすく解説いたします

近年、脱炭素(二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにすること)やカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること)への意識が高まっており、さらに光熱費の高騰も相まって「省エネルギー住宅」が再び注目されています。
日本では、オイルショックを契機に1979年に「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」が制定され、以降、日本の住宅はこの省エネ法に基づいて省エネルギー基準が定められてきました。
省エネ性能には国が定めた基準があり、2025年4月以降、原則としてすべての新築住宅に対して省エネ基準への適合が義務化されます。
省エネ基準への適合とは、例えば、「断熱・気密性能の向上」や「日射遮へい性能の向上」といった対策が基本的なものとなります。

高気密・高断熱をわかりやすく解説

高気密、高断熱の家

高気密」とは、建物と外部の隙間をできるだけ減らし、空気の流れを最小限に抑えることを指します。一方、「高断熱」とは、建物と外部の間に断熱材を設置し、室内の温度が外気に影響されないようにすることです。
これら二つの要素が組み合わさることで、住宅全体が密閉され、保温された空間となります。密閉された空間では冷暖房の効率が向上するため、エネルギー消費が抑えられ、冷暖房費が削減されるだけでなく、二酸化炭素の排出量も減少します。これにより、家計にも環境にも優しい住宅性能が実現するのです。

高気密・高断熱のデメリットとは?

高気密・高断熱とは前述したように現代の生活には欠かせない住宅性能のようにも見えます。 しかしながら、この優れた住宅性能にも意外なデメリットがあることも覚えておきましょう。

換気の問題

高気密住宅は外部との空気の流れを最小限に抑えるため、換気が不十分になることがあります。一部の断熱材やシーリング材には化学物質が含まれており、適切な換気システムが導入されていない場合には室内の空気が汚染されやすく、カビやダニの発生、シックハウス症候群のリスクが高まる可能性があります。

建築費が高額に

高気密・高断熱住宅を建築するためには、高品質の断熱材や窓、ドアなどが必要となり、建築費が高額になることがあります。

施工が難しい

高気密・高断熱の性能を実現するためには、施工技術が非常に重要です。適切な施工が行われない場合、性能が発揮されず、結露やカビの発生などの問題が生じる可能性があります。

温度管理の難しさ

高断熱住宅では、内部の熱が逃げにくいため、冬場は暖かさが持続する反面、夏場は熱がこもりやすくなることがあります。適切な日射遮へい対策や冷房システムが必要となります。 このことからも分かる通り、高気密・高断熱住宅に置いて一番重要なのは、室内空気をどのようにして調整(換気)するかということです。

目に見えない空気の怖さ

シックハウス症候群

高気密、高断熱のデメリットの中で私どもが注目するのは、やはり「シックハウス症候群」です。 外気と室内の自然な空気のの流れを押さえることで建物の気密を保っているため、「室内の空気の質」が重要となります。
しかしながら一般的な住宅で使用する建材の中には、様々な接着剤が使われており、その接着剤には化学物質(揮発性有機化合物)を含んでいて室内の空気を汚します。

私たち人間が1日で呼吸で体内に取り入れる空気の量は、およそ20kg。高気密なのに換気システムがうまく機能していない住宅で生活をするということは、化学物質で汚れた空気を1日中吸わなければいけないというリスクを抱えます。
みのりホームが施工する無添加住宅は化学物質を一切使わない最初から空気がきれいな家
ご飯で作る「米のり」、薬剤処理をしていない「無垢材」、ビニールクロスの壁紙を接着剤で貼るのではなく、石灰石を主成分にした「しっくい」を壁に使用しています。
南久米モデルハウスのコンセプトは「見せる」ではなく「住める」ショールーム。見た目ではなく、中身にこだわったモデルハウスを是非一度ご体感ください。

※事前にご予約のうえ南久米モデルハウスに初めてご来場頂き、アンケートにもれなくお答え頂いた方に限ります。選んでいただいた商品は次回打合せでご用意致します。1世帯で1回限りとさせていただきます。