COLUMN コラム 家づくりに役立つ豆知識やポイントなどを詳しく説明いたします。
みのりホームの家はワインの栓で断熱します(炭化コルクの優れた断熱性)
「炭化コルク」とは?
炭化コルク(たんかこるく)は、コルク樫の表皮から取れるコルクを800度もの高温で加熱処理し炭化させたものです。
コルクの粒を型にはめ込み、高温の蒸気加熱と圧力を加えて炭化コルクを生産します。その時にコルク自身のヤニで固形化するため接着剤を使用する必要がありません。こうして化学物質を使わない、まさに天然コルク100%の優れた建築素材が誕生するのです。
炭化コルクはエコロジーな天然素材
コルク樫の寿命は150~200年。樹齢20年ごろからコルク樹皮が収穫できるようになります。この時にはコルクの木を切り倒してしまうのではなく、丹念に樹皮だけを剥ぎ取ります。コルク樫は再生力が強く8年から10年の歳月を経て樹皮を再生します。
初めて収穫するバージンコルクとセカンドコルクは、樹皮の凹凸が激しく硬いためワイン栓として使用することができないため、炭化コルクの原料として採用されています。3度目以降に収穫されるコルクからは、ワイン栓を抜いた後の端材を使用しています。
自然素材であるコルクを再利用し、化学物質を使用せずに高性能な建築素材を生み出すエコロジカルな選択として注目されている炭化コルク。みのりホームでは、炭化コルクの特性を活かして、住宅の断熱材として利用しています。
炭化コルクの特性
【断熱性能】
1立方センチメートルあたり4000万個の空気を内包した微細な細胞から構成されている炭化コルクは、優れた断熱性能(0.038W/m・k)を持っております。また、炭化させる前のコルクは、スペースシャトルのエンジンノズルの断熱材としても使用されていました。
【防音性能】
炭化コルクには優れた防音性と吸音性があります。(1,000~2,000ヘルツの音を吸音)。また、衝撃吸収性により、音の振動を遮ります。これにより、従来の高断熱・高気密住宅の「音が響く」という弱点を解消します。
【調湿性能】
炭化することでコルクの気泡部分が開き、空気中の水分を吸収したり吐き出したりする性質を持つようになります。乾燥した冬、ジメジメした夏、この炭化コルクが湿気をコントロールします。
【防虫性能】
コルク樫の木は、虫から身を守るために忌避成分のあるスベリンという物質があり、虫やダニを寄せつけない住環境を作ります。
【耐腐食性能】
その名の通り炭化したコルクは、通気性、防虫性があり栄養分も無いので長く腐らず、その形状と弾力性を保ち、断熱性能を長期に渡り維持します。
みのりホームの無添加住宅南久米モデルハウスの断熱材も、もちろん炭化コルクを使用しています。残念ながら建物が完成した現在では、炭化コルクの上から漆喰を塗ってしまったために実物をご覧いただくことはできませんが、構造見学会などで建設途中の注文住宅をご覧いただける機会もございます。
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みのりホームではお客様の暮らしが快適であるために見えない部分にまでこだわり、昔ながらの天然素材を最新の技術で施工することにより「余計なものを使わない身体にやさしい家づくり」を目指しています。
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