COLUMN コラム 家づくりに役立つ豆知識やポイントなどを詳しく説明いたします。
無添加ニュースレター(2024年5月号)
健康で安全な家を求めて
菌と共生する家 その5
先月は、おうちの中の陽が当たりにくい北側の壁をめくると真っ黒なホコリのようなものが降ってきて、それが"クロカビ"という話をしましたね。
このクロカビは喘息やアレルギーのアレルゲン(抗原)として有名です。クロカビの胞子は先が尖っていてのどの奥に引っ掛かり、毒もあるのでアレルゲンとなっているのですが、多くの家庭ではその胞子とフローリングの化学物質を、赤ちゃんがハイハイしながらぺろぺろ祇めているのです。これがアレルギーの増加原因のひとつであることは疑いないと思います。良い菌と共生するのは大歓迎ですが、悪いクロカビは困りますね。
ヨーロッパのマンションでは、内装は水溶性のペンキか漆喰、外部は石貼りなので、水分が蒸発するため、結露が起こりにくくなっています。マンションが乾燥していれば、結露は起きにくくなるのです。なぜ日本のコンクリートマンションは、水分を閉じ込める構造にしてしまったんでしょうか?どう考えても不思議です。この状態では、水たっぷりのコンクリートをラップで巻いているようなもので、絶対にコンクリートは乾きません。
「無添加住宅」のコンクリート住宅は、内外装とも漆喰で、断熱材も炭化コルクの打ち込みなので、コンクリートの水分が抜けていき、1年以上経つと結露しなくなるんですよ!
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先生、漆喰に調湿効果があることは知られていますね。