COLUMN
コラム
家づくりに役立つ豆知識やポイントなどを詳しく説明いたします。
正しく知って素早く対応!花粉症のからくりと住宅の影響
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春の訪れとともにやってくる「くしゃみ・鼻水・目のかゆみ」…。2025年も花粉の舞う季節がやってきました。
日本気象協会のデータによると愛媛県では2月上旬から飛散が始まり、3月中旬にピークに達する見込み。そして、2025年の松山市のスギ花粉飛散量は例年の2倍以上に達する見込みとのことです。
こちらから2025年の松山市の花粉飛散情報をご覧いただけます。(tenki.jp)
「家の中にいるのに症状がひどい」「引っ越したら花粉症が悪化した気がする」そんな経験はありませんか?
実は、住まいの環境が花粉症の症状に影響を与えている可能性があります。
今回は、
1.花粉症のメカニズム
2.住まいに潜む花粉&化学物質の影響
3.家でできる効果的な対策
をわかりやすく解説します!
1.そもそも花粉症はどうして起こる?
花粉症は、体の免疫システムが花粉を「異物」と認識して過剰に反応することで起こります。
【体の中で起こっていること】
1.花粉が鼻や目に侵入
2.免疫システムが「敵だ!」と判断
3.体がヒスタミンなどの化学物質を放出
4.鼻水・くしゃみ・目のかゆみ = 花粉を体外に出そうとする反応
つまり、花粉を体に入れないことが最大の防御策です!
しかし、住宅内の環境によっては、花粉以外の要因が症状を悪化させている可能性もあります。
2.花粉だけじゃない? 住まいに潜む「化学物質」の影響
家の中にいるのに、花粉症のような症状が出る場合、以下のような化学物質が原因の可能性があります。
原因物質 | 発生源 | 影響 |
---|---|---|
ホルムアルデヒド | 合板、壁紙、接着剤 | 鼻や喉の刺激、涙目、頭痛 |
VOC(揮発性有機化合物) | 塗料、接着剤、カーペット | 目のかゆみ、くしゃみ、めまい |
防腐剤・防虫剤 | 家具、フローリング | アレルギー症状、呼吸器への刺激 |
特に、新築やリフォーム直後、家具の買い替えをした直後は、ビニールクロスを貼った時の接着剤や合板を作るときの接着剤や塗料から化学物質が揮発して室内に充満しやすいので要注意です。
3.住まいでできる「花粉&化学物質」対策
① 玄関で花粉をストップ!(家の中に持ち込まない)
家の中に入る花粉の約30%は、衣類や髪の毛に付着したものが室内に運び込まれています。
玄関でできる花粉対策
玄関に「花粉払いスポット」を作る(コートを脱いで花粉を落とす)
静電気防止スプレーを使う(衣類に花粉がつきにくくなる)
玄関マットはこまめに掃除(花粉が溜まりやすい!)
玄関に脱いだコートをしまえるクローゼットや、手洗い、うがいが出来るスペースがあると、もっと効果的です。
② 室内の静電気を抑えて花粉の舞い上がりを防ぐ
床に落ちた花粉は、できるだけ舞い上げずに取り除くことが重要です。しかし、静電気が発生すると、花粉が床や壁にくっついたり、空気中に浮遊し続けたりしてしまいます。
静電気を防ぐポイント
室内の湿度を50~60%に保つ(乾燥すると静電気が発生しやすい)
カーペットは静電気を帯びにくい素材を選ぶ(ウールやコットンなど)
掃除機よりも拭き掃除を基本にする(花粉が舞い上がるのを防ぐ)
特に、テレビやパソコンの周りは静電気が発生しやすく、花粉がくっつきやすいので、こまめに拭き掃除をすると効果的です!
③ 室内の花粉&化学物質を減らす!
すでに家に入ってしまった花粉や化学物質は、こまめな掃除と空気の管理で対策できます。
寝室の対策
布団は外に干さず、布団乾燥機や布団クリーナーを活用!
加湿器で湿度を50~60%に保つ(花粉や化学物質が舞いにくくなる)
換気をする際は、花粉が飛散しにくい気温が低い早朝がオススメ
4.住まいの工夫で花粉症&化学物質対策を!
花粉症対策は、「花粉を家に入れないこと」が基本ですが、住宅の建材や静電気も影響することをお判りいただけましたか?
今日からできる対策まとめ
換気は「花粉対策」と「化学物質除去」の両方を考慮する
玄関で花粉を払い落とし、室内に持ち込まない工夫をする
静電気を防いで花粉の舞い上がりを抑える
床掃除や空気清浄機で室内の空気をクリーンに保つ
花粉症を防ぐだけでなく、住まいの空気を整えることで、家族みんなが快適に暮らせる環境を作りましょう!
みのりホームの家は花粉が飛ばない「マスクを外せる家」
一般的なビニールクロスの壁は静電気を発生しやすく、空気中の花粉が吸着したり、再び舞い上がったりする原因になります。
みのりホームの手がける無添加住宅®では、ビニールクロスを使用せず、漆喰の壁を採用。漆喰は静電気が発生しにくいため、一度室内に入った花粉が壁に付着しても、再び空気中に舞い上がるのを防ぎます。
さらに、漆喰の主成分である「消石灰」は強アルカリ性で、カビやダニの発生を抑える効果が期待できます。「消石灰」には有機物を分解する殺菌作用があるため、空気環境をよりクリーンに保てるのも大きな特徴です。
また、フローリングの素材も重要なポイント。
合板のフローリングは静電気が発生しやすく、花粉やホコリが付着・飛散しやすい傾向があります。そのため、みのりホームでは、無垢材のフローリングを使用し、より快適な住環境を実現。
みのりホームの南久米モデルハウスでは、漆喰の壁による快適な空間を実際にご体感いただけます。化学物質を一切使用しない、自然素材ならではの心地よさ、マスクを外してリラックスできる空間をぜひご体験ください!