米のり

米のり[ 接着剤 ]

古くから使われる安全な接着剤

米のりは、日本の鎌倉時代から使われ始め、当時は「続飯(そくい)」と呼ばれており、 仏像や掛物、家具、建具などの木製品の接着剤として使用されていました。 米のりの最大の特長は、人間が食べられるくらい安全ということです。 当然ですが、揮発性有機化合物(VOC)による室内空気汚染もありません。

接着剤の種類はさまざま

一言で接着剤といっても、その種類は多種多様です。適用箇所によって、さまざまな接着剤が利用されています。 接着剤は、主に無機系接着剤と有機系接着剤の2つに大別できます。

  • 無機系接着剤 無機物から構成される接着剤で、モルタルやケイ酸ソーダ、セラミックなどの種類があります。
  • 有機系接着剤 有機物から構成される接着剤で、デンプン系やたんぱく系、天然ゴム系の接着剤、合成樹脂系接着剤などがあります。

※一般的には、天然系接着剤と合成系接着剤を混合した接着剤なども製品として使用されています。

米のりは木と化学式が同じ

無添加住宅では、デンプンが主成分の米のりを木製品の接着剤として使用しています。

化学物質系の接着剤は徐々に成分が劣化することや木との収縮率の違いで、剥がれが生じやすくなる一方、 米のりは木材との相性が良く、米は熱によってα化(高分子化)し、固まるとセルロース、つまり木と同じようなものに変化します。

気温や湿度によって多少集成材が膨張したり、収縮しても米のり自体が木と一体化するので、剥がれにくいのです。

よくある質問

米のりはカビが生えたりしないんですか?

米のりは製造工程にて接着後、十分に乾燥させて水分を飛ばしておりますので、その後米のりが原因でカビが発生する可能性は低いと考えております。ただ、常時濡れてしまうような場所、又は湿度が高い場所については、米のりは不向きで、米のり接合部によらず、木材全体にカビが発生する可能性が高いです。

米のりはすぐに剥がれたりしないんですか?

米のりは、米が熱によってα化(高分子化)することで「のり」になり、α化したものはたいへん耐久性があり、米のりで接着した仏像のように、100年以上もつと言われています。ただ、米のりは水が直接かかると剥がれやすくなりますので、水廻りに米のり集成材を使う場合は、無添加ワックス(当社商品)を塗布していただくと防水効果を高めることができます。

米のり集成材は虫が喰ったりしませんか?

米のりは人間が食べられるくらい安全ですので、虫にとっても同じようなことが言えます。ですので、その対策として、米のりの中にホウ酸を入れて防虫対策を施しています。虫はホウ酸を一度摂取すると体外に排出できないため、代謝がストップし、死に至りますが、人には腎臓の働きでホウ酸を排出できるため、過剰に摂取しない限り安全な物質といえます。

※事前にご予約のうえ南久米モデルハウスに初めてご来場頂き、アンケートにもれなくお答え頂いた方に限ります。選んでいただいた商品は次回打合せでご用意致します。1世帯で1回限りとさせていただきます。