柿渋

柿渋[ 塗料 ]

天然素材を利用した安全な塗料

青い未熟な柿(渋柿)をつぶし、圧搾してできた汁を発酵させたものを『柿渋』と言い、 古くは平安末期から塗料として使用されていたと言われています。

柿渋は、長く変わらぬ美しさを後世に残すことができる自然素材の塗料で、 その風合いはペンキでは決して表せない自然塗料ならではの風合いで、 時が経つほど、その価値を感じていただけます。

当社が扱う柿渋の原料は、「愛宕(あたご)」、「横野」、「平核無(ひらたねなし)」、「西条」といった品種を用いて製造しています。 製造に使う渋柿は、食用の商品としては使えない奇形な柿や、間引きの段階で廃棄するものなどを再利用しています。 化学物質を含まず天然素材のみでできた柿渋は、人体に無害なエコロジーな塗料です。

柿渋が持つ抗ウイルス効果

液体の柿渋に、ヒト・コロナウイルスを付着させる試験[※]を行い、「ウイルスが5分間で99.9%以上不活化(死滅)する」ということが、バイオメディカルサイエンス研究会の試験結果で明らかになりました。

ウイルスの表面のたんぱく質に柿渋に含まれる「カキタンニン(柿渋の渋み成分でありポリフェノールの一種)」が付着することで、感染力をなくし、ウイルスを不活化させます。

また、柿渋を無垢の床材に塗った場合でも、8時間後には約99.4%のウイルスが不活化することがわかりました。今回の実験で柿渋の抗ウイルス効果が実証できました。

※ヒト・コロナウイルス(HCoV-229E)は、新型コロナウイルス(COVID-19)とは異なるウイルスです。
※試験方法:TCiD50法。本試験はISO18184に準拠したものです。

優れた消臭効果と抗菌作用

柿渋は優れた消臭効果があります。柿タンニンに含まれるフェノール性水酸基という物質が、ニオイ成分と化学的に反応して、ニオイのない物質に変えることができます。加齢臭の元となる「ノネナール」、汗臭「アンモニア」、足臭「イソ吉草酸」など、さまざまな悪臭に消臭作用を発揮することが明らかになっています。

柿渋は細菌の繁殖を抑える優れた抗菌作用があるのも特長の1つです。それは、柿タンニンに含まれるフェノール性水酸基には、菌の増殖を抑える効果があるからです。また、柿の葉寿司にあるように柿渋は菌を寄せ付けない特性を持ち、さまざまな菌に対して強い効力を発揮します。

※事前にご予約のうえ南久米モデルハウスに初めてご来場頂き、アンケートにもれなくお答え頂いた方に限ります。選んでいただいた商品は次回打合せでご用意致します。1世帯で1回限りとさせていただきます。